XEM/NEM(ネム)とは?ビットコインとの違いを解説

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この記事では、NEMについてご紹介をいたします。

NEMは決済機能だけでなく、スマートコントラクト機能も実装される予定の仮想通貨です。

では、一体NEMとはどういった仮想通貨で、どのような可能性のある通貨なのでしょうか。一緒にみて参りましょう。

NEM(ネム)とは

NEM(ネム)は仮想通貨の1種です。公式サイトは「nem」です。2015年に公開された仮想通貨で、2017年の春頃から値上がりしています。日本では比較的知名度が高く人気もあります。

NEMの名前は「New Economy Movement」の頭文字を取ったものです。NEMで使われている通貨はXEM(ゼム)と呼びます。総発行量は現在のところ8,999,999,999XEMです。

NEMのブロックチェーンはビットコインのブロックチェーンを改良したもので、取引を処理するスピードが他の仮想通貨よりも速いこと、安全性が高いこと、アポスティーユという実装で、証明書が発行できスマートコントラクト機能も将来的には実装されること、などの特徴があります。

NEMは、これからカタパルトという大型アップデートも予告されており、注目の仮想通貨です。

現在のNEM/XEM価格

XEMBTCの日足チャート

現在のNEM/JPYの価格は、約26.4円(2017年9月19日現在)。

NEM/BTCのチャートです。

 
(引用元:https://jp.tradingview.com/symbols/XEMBTC/)

NEMの相場はTradingViewで見ることができます。

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NEMのPoI(Proof-of-importance)とは

NEMは、PoIというスコアでそれぞれのアカウントの重要度を管理します。

PoIは「Proof-of-importance」の略です。NEMのアカウントはそれぞれImportance(重要度)でPoIというスコアが付けられます。PoIのスコアが高いほど信用できるアカウントであると見なされ、ハーベスティングによる報酬を得る確率が高くなります。

PoIを高くするには、NEMのネットワークに貢献する必要があります。つまり、NEMで多くの人と積極的に取引を行うことです。多額の取引を行うよりも、トランザクションを繰り返してネットワークに貢献すればPoIスコアは高くなります。

このように、NEMでは大きな資本力がなくても取引を承認する報酬を公平に分けられるように考えられているのがビットコインとの大きな違いです。不正にPoIを上げることを防止する仕組みもあります。

NEMの今後・将来性

NEMは日本では比較的人気のある仮想通貨ですが、欧米などではまだまだ知られていません。

しかしNEMをもとにしたmijinの海外展開が広まるにつれ、これからは海外の投資家からの投資も集まってくると予測されています。トランザクションの速さやアポスティーユなど、NEMにしかないメリットもたくさんあります。

mijinは、ブロックチェーンを誰でも簡単に利用できるように開発された汎用プラットフォームです。

一般的に仮想通貨で利用しているブロックチェーンはパブリックブロックチェーンと呼ばれ、誰でも参加できます。mijinのプライベート・ブロックチェーン(許可制ブロックチェーン)は閉鎖的なプライベート・ブロックチェーン環境で高い安全性、高速トランザクション、低コストな運用を実現できます。

MijinはNEMの技術をもとにしたもので、NEMとはAPIの互換性があります。

またNEMとmijinにはこのあと大きなアップデート「カタパルト」があり、さらに大きく機能が向上する予定です。NEMやmijinから提供される情報も増えてきているので、これからはさらに値上がりが期待できます。

ハーベスティングとは

ハーベスティングとは、NEMのネットワークに貢献することで報酬を受け取れる仕組みです。NEMのトランザクション承認に協力すると、手数料をXEMのかたちで受け取れます。

NEMのハーベスティングには、ビットコインのように高性能な機械や電気代は必要ないので比較的簡単に参加できます。これは、一部の大きな資本力のある人間に利益が偏らないように配慮されているからです。

ただしハーベスティングを行うには最低10,000XEM以上の「VesteされたNEM」を保有していなければなりません。Vestedとは取引を経て信頼された仮想通貨のことです。ハーベストを始められるようになった状態は「既得バランスを得た状態」とも言われます。

ハーベストでどのくらい発掘(収穫)できるのか

ハーベスティングの実績を記録しているNEMユーザーはたくさんいます。その記録を参考にすると、10,000XEMあたりのハーベスト量は週に2XEMから6XEMなど、さまざまです。まったくハーベスティングできないこともあります。

NEMの取引は約1分に1回行われていますが、どの取引で誰がハーベスティングできるかは決まっていません。Inportanceが高いほどハーベストできる確率も高く、量も多くなります。InportanceはXEM保有量、これまでの取引数、取引量、取引相手などで決まります。

また、その期間の取引量にもよります。取引が少なければまったくハーベスティングできないこともあり、運次第と言えます。

筆者もハーベストを行なっておりますが、正直なところあまり収穫はできておりません。

ただ所持しているだけではなく、きちんと流通させないとハーベスト出ないのです。

実は電源を切った状態でもハーベスト(収穫)できる

ハーベスティングには、委任ハーベスティングとローカルハーベスティングがあります。

・委託ハーベスティング(デリゲートハーベスティング)

ハーベスティング作業を「スーパーノード」と呼ばれる大手ユーザーに委託します。ハーベスティングを委託して自分では行わないので、PCの電源を切ってもかまいません。

ただし、ハーベスティングを行ってくれるスーパーノードに手数料10XEMを支払ったり、作業には6時間待つ必要があります。

・ローカルハーベスティング

名前のとおり自分のローカル環境ハーベスティングを行います。手数料はかかりませんが、常にPCを付けている必要があります。

スーパーノードとは

スーパーノード(SN)は、名前のとおり通常ユーザーよりも上位のユーザーです。ノードとはサーバーのことを指しますが、NEMでは通常のユーザーも他のノードとトランザクションを行うので、ノードとされます。

スーパーノードには次のような条件があります。これらの条件は1日に4回チェックされます。

300万XEM以上のNEMを保有していること

・常にブロックチェーンと同期して最新の状態を保っていること

・即応性があること

スーパーノードになれば、ネットワークを安全に高速に維持し続けるのに貢献しているとされ、スーパーノードを維持するための報酬がNEM Supernode Rewards Programから支払われます。また他のユーザーからハーベスティングを委任されて手数料を受け取ることができます。

現在はスーパーノード報酬専用のファンドが組まれ、そこから支払われています。しかしこのファンドはあと数年で枯渇すると予測されています。

その後は、取引の手数料の一部がスーパーノードの報酬として支払われる予定です。この手数料は、NEMの取引が活発になるほど大きくなります。

スーパーノードにはNEMのネットワークを支えるという役割があります。スーパーノードが減るとNEMの安全性が低くなってしまうので、何らかの形でインセンティブは支払われ続けるでしょう。

NEM(ネム)の最新情報

・NEMのブロックチェーンセンターがマレーシアに開設

NEMは2017年8月、マレーシアのクアラルンプールにブロックチェーンセンターを開設しました。マレーシアではデジタル自由貿易ゾーンを目指してインターネットを利用した商取引を活用する方向です。

これによりマレーシアでもNEMが普及し、東南アジア各国に広まっていくと思われます。NEMは6月にはオーストラリアのブロックチェーン・グローバル社とも提携し、国際的な展開を行っています。

・NEMが過去最高値を記録

NEMは最近急騰しており、9月1日には1XEM39円を記録して過去最高値(ATH)を記録しました。今後カタパルトの実装などにより、さらに値上がりすると見られています。

NEMの今後のアップデートイベント

カタパルト

「Catapult(カタパルト)」とは、予定されているNEMの次のアップデートです。日時は未定ですが、2017年10月12日までに実装されると言われています。

カタパルトではブロックチェーンを拡大し、処理能力が劇的に向上します。他の仮想通貨では最大でも1秒に約1000件程度までの取引が可能と言われています。カタパルトが実装されるとNEMの処理速度は1秒に約4000件の取引を行えるようになると言われています。

カタパルトでは同時にmijinもアップデートされます。mijinは、プライベートブロックチェーンの1種で、カタパルトの元になっている仕組みです。

そこで、現在はパブリックブロックチェーンを利用しているNEMにプライベートブロックチェーンも導入され、さらにセキュリティがアップします。

またエスクローサービスの代わりにアグリゲートトランザクション(複合トランザクション)が導入され、より簡単に安全に取引が行えるようになります。

これによって、NEMの利用者がより一層増えると期待されています。

アポスティーユ

アポスティーユ(Apostille)」はNanowalletの機能の1つです。NEMだけでなくmijinでも利用できます。

アポスティーユにより、ブロックチェーン上でデータの更新・追跡が可能なさまざまな証明書を発行できます。

通常のデジタルな証明書はタイムスタンプが1つだけで、更新することはできません。しかしアポスティーユは2種類以上のタイムスタンプをつけることができるので、正規に所有権を譲渡することができます。またブロックチェーンを利用しているので改ざんが不可能で、データの追跡や検証が可能です。

アポスティーユには、パブリックなものとプライベートなものがあります。パブリックなものはNEMで、プライベートなものは主にmijinで使われます。

mijinのプライベートなブロックチェーンはNEMのパブリックなブロックチェーンでも使えるので、mijinのプライベートなアポスティーユをNEMのパブリックなブロックチェーンで公証することもできます。

アポスティーユには、次のようなさまざまな用途(ユースケース)が考えられています。

  • 自動車所有証明
  • 政府登録
  • デジタルメディアのランセンス
  • 高級品と偽造防止

NEMの代表的ウォレット3選

NEMには、3種類の代表的なウォレットがあります。どれもNEM公式のウォレットです。

Nano Wallet

Nanowallet(ナノウォレット)はデスクトップ用のアプリケーションタイプのウォレットで、最も利用されています。オープンソースのアプリケーションでWindows版、Mac版、Linux版、さらにブラウザ版(UNIVERSAL CLIENT版)があるので、プラットフォームを問わず利用できます。

Nanowalletはmijinでも利用できます。ハーベスティングはデリゲートハーベスティングのみ利用できます。アポスティーユを発行することもできます。

NCC

NCCはブラウザ上で動作するスタンドアローンのクライアントです。NEMの基本的な機能を一通り抑えています。

NCCは、ローカルハーベスティングができる唯一のウォレットです。ウォレットに入れたまま安全にローカルハーベスティングができます。委任ハーベスティングもできます。

またスーパーノードでも利用できるウォレットです。

NEMモバイルウォレット

スマホアプリのNanowalletです。オープンソースのアプリケーションでAndroid版とiOS版があります。NEMだけでなく、mijinでも利用できます。

ハーベスティングはできませんが、PC版のNanowalletと同期してハーベスティングの状況を確認することはできます。

NEMを購入するには?

NEMはビットコインと同じように仮想通貨の取引所で購入できます。こちらでは筆者も使用している国内の大手取引所を3つご紹介します。

海外の取引所も仮想通貨を取り扱っているものは多々ありますが、基本的に海外のお取引所では何かあった際にも英語でのやりとりになります。コミュニケーションコストがかかったり、投資したお金が戻ってこない可能性もあります。

国内外合わせて、よくご検討されて自己責任でご購入されてくださいね。

 

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